暖簾をくぐり、木の温もりに包まれた店内に一歩足を踏み入れると、どこからかお米の炊ける芳醇な香りが漂ってきます。
酒と釜飯ひろきにおいて、主役は何といってもご注文をいただいてから一釜ずつ丁寧に炊き上げる釜飯です。私たちは、お客様が蓋を開けた瞬間に立ち上る真っ白な湯気と、その奥に広がる素材の輝きを何よりも大切にしています。
釜の中では、店主が市場で厳選した旬の食材とお米が、互いの旨味を最大限に引き出し合いながら、じっくりと時間をかけて一体となっていきます。例えば、春の桜エビや夏の鱧、秋の松茸といった季節の恵みは、お米にその香りを深く染み込ませ、一口運ぶたびに四季の情景が浮かぶような深い味わいを生み出します。一方で、定番のとり五目やタコ釜飯も、長年研究を重ねた独自のレシピによって、噛みしめるほどに素材の底力が伝わる仕上がりになっています。
炊き立てだからこそ味わえる、ふっくらとしたお米の質感と、底に潜む香ばしいおこげのコントラストは、まさに職人のこだわりが詰まった最高のご馳走です。お酒を嗜んだ後の締めの一杯として、あるいは大切な方と分け合う団欒の象徴として、私たちの釜飯をお選びください。
心まで温まるような炊き立ての感動を、今夜も心を込めてお届けいたします。阿波座の夜更けに、至福の一口をぜひご堪能ください!